シンガー・ソングライターのKOKIA=写真=が、洋楽の名曲をカバーした「Musique a la Carte 」(ビクター)を出した。
「日常の中に歌をプラスするだけで、ちょっとハッピーになれる。そんなBGMのような作品を作りたかった」という。
「この素晴らしき世界」「ラブ・ミー・テンダー」「スカボロー・フェア」など定番中の定番を13曲。あえて男性歌手の曲を優先して選んだ。「声自体が魅力的な人の、聞き覚えのある楽曲が女性の声で流れてきたら、『えっ』と思うはず。女性の歌を女性が歌うよりは、インパクトがありますよね」
透明感のある包み込むような歌声が持ち味。編曲のテーマは「シンプル」。原曲の良さや雰囲気を崩したくなかったといい、ピアノやアコースティックギターなど生楽器を中心に、「いかにKOKIAの声を楽しんでもらうか」を心がけたアレンジになっている。「オリジナルでもカバーでも、誰に向かって何を伝えたくて歌っているのかが大事なこと。どういう場面でどういう気持ちで歌っているのかをイメージすれば、音楽的なアプローチで悩むことはないですね」
「音楽を通して表現したいことが凝縮した」という前作「REAL WORLD」と本作を引っ提げ、10月から、7か国11公演の欧州ツアーを行う。
(2010年9月16日 読売新聞)
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