2010年9月16日

9/16 読売新聞・夕刊 KOKIA洋楽カバー「ハッピーになれるBGM」

シンガー・ソングライターのKOKIA=写真=が、洋楽の名曲をカバーした「Musique a la Carte 」(ビクター)を出した。
 「日常の中に歌をプラスするだけで、ちょっとハッピーになれる。そんなBGMのような作品を作りたかった」という。
 「この素晴らしき世界」「ラブ・ミー・テンダー」「スカボロー・フェア」など定番中の定番を13曲。あえて男性歌手の曲を優先して選んだ。「声自体が魅力的な人の、聞き覚えのある楽曲が女性の声で流れてきたら、『えっ』と思うはず。女性の歌を女性が歌うよりは、インパクトがありますよね」
 透明感のある包み込むような歌声が持ち味。編曲のテーマは「シンプル」。原曲の良さや雰囲気を崩したくなかったといい、ピアノやアコースティックギターなど生楽器を中心に、「いかにKOKIAの声を楽しんでもらうか」を心がけたアレンジになっている。「オリジナルでもカバーでも、誰に向かって何を伝えたくて歌っているのかが大事なこと。どういう場面でどういう気持ちで歌っているのかをイメージすれば、音楽的なアプローチで悩むことはないですね」
 「音楽を通して表現したいことが凝縮した」という前作「REAL WORLD」と本作を引っ提げ、10月から、7か国11公演の欧州ツアーを行う。
(2010年9月16日  読売新聞)

2010年9月4日

KOKIA×DN


タイアップ ドラゴンネストに協力して頂いた豪華なゲストをご紹介。

KOKIA × DN

DN: 今回、『ドラゴンネスト』のタイアップと言うことで「Road to Glory」を作って頂きました。どんなイメージでこの曲を作られましたか?
KOKIA: 今回は曲を作ってください、とお話を頂いた時には、すでにかなりの映像が出来上がっていたので、その世界観を大事に、参考にしながら作ってゆきました。
最初に見た時に映像がとても綺麗でストーリーの深みというものに驚いたんです。奥行きのある映像に負けない音を作らなければと言う感じで曲を作りました。
DN: 映像に負けないように気をつけたということですが、他に曲づくりでこだわったところはありますか?
KOKIA: タイアップの曲を書かせていただくときに心掛けているのは、その商品、その物語を、手に取る方が違和感なくその世界に入れることがすごく大事だと思っています。
音楽と言うのはそのお手伝いだと思っていて、よりいっそう元からある世界観に、自然に違和感なく陶酔すること、集中することが出来て、
さらにその世界を広げられることが出来たらいいなと心掛けているんです。
『ドラゴンネスト』のストーリー感とか映像を見させていただいた時にKOKIAの歌詞とか音が違和感なく、映像に寄り添っていけるものを書こうと努力しました。
ただ良い曲であっても映像に合っていないと、違和感を感じたりするはずなんです。
自分のオリジナルの作品を作る時と、タイアップのように何かのために書く曲はそういった部分に少し気を遣いながら自分らしさを出してゆかなければならない。
という点が少し違うかもしれません。
今回は『ドラゴンネスト』の世界観に自然にみんなが入って楽しんでもらえるような音を作りたいなと思って作りました。
『ドラゴンネスト』の愛ってなんだろう、『ドラゴンネスト』の絆ってなんだろう(KOKIA)
DN: 今回の「Road to Glory」は『ドラゴンネスト』のサービスが開始される前に紹介され、多くのお客様がゲームより先に触れることになった曲だと思います。
ゲームを知らなくてプロモーションビデオから世界観に触れるお客様が多くなるという中で、なにか伝えたいメッセージをこめたりしましたか?
KOKIA: 今まさに言ってくださったように、ゲームの世界観の中で音楽が流れた時に違和感を感じないようにという手法とある意味同じなんですけど、
先行して音楽が流れたり歌が流れたりする中で、このゲームってどんなゲームなんだろう、と音を聴いただけで想像できたり、
世界観を感じられるようにということも意識しました。
具体的にどんなことを音楽的に心がけたかと言うと、ゲームの中の世界同様、どこの国と限定するような音階、楽器は使用せず、
世界中を旅しているようなというお話もあったので、スケールの大きい様々な国を旅しているような民族的な部分もスパイスに加え、そういったことにこだわりました。
DN: 実際に曲を作っていただくときにはゲームはプレイできなくて、ゲームの映像を見ていただいて、設定を説明するしかない状態でした。
仮で曲が上がってきた時には『ドラゴンネスト』のことを何でここまで分かってくれているのかとビックリしました!
KOKIA: そうですか、良かったです。
DN: サービスがスタートしていない状況で、こちらから伝えたい部分としてファンタジーな部分、愛、勇気とか色々と盛り込んで頂きたいことを言わせていただきましたが、
今振り返ると、本当に申し訳ない気持ちです。
ゲームを知らなくてプロモーションビデオから世界観に触れるお客様が多くなるという中で、なにか伝えたいメッセージをこめたりしましたか?
KOKIA: 色々なお仕事のいただくなかで、時に愛・絆・冒険・旅というのは、オーソドックスに楽曲に求められる題材であります。ですから、私が毎回気をつけるのは、
それぞれの作品、携わるプロジェクトの愛・絆・冒険・旅とは何か?を、考えるようにしています。
『ドラゴンネスト』の愛ってなんだろう、『ドラゴンネスト』の絆ってなんだろう、というのを自分なりに噛み砕いてみて、
トランスレートしないと同じような曲ばかりになってしまうので、なかなかそれは苦労しました。
『ドラゴンネスト』はプレイヤーが長きに渡ってプレイしてもらうと聞いていたので、流行というよりももう少しワールドミュージックに近いところで音を作っていけたらと
思っていました。聴けば聴くほどに味が出てくる。そんな曲にしたかったんです。
DN: 実際にKOKIAさんのライブでお披露目した時のファンの方の反応はどうでしたか?
KOKIA: 4月に行われた「音の旅人」コンサートツアーのファイナルステージ、東京公演だけ、しかもアンコールに演奏したというのも良かったみたいで、
8月1日にライブのDVDが発売になるんですが、このDVDの編集をしていることをブログで紹介したら、多くの方達に絶対、東京公演でやった「Road to Glory」を入れて欲しい、 というリクエスト反響を沢山いただきました。
これまでにLiveで披露したのは、『ドラゴンネスト』の完成披露会と、「音の旅人」コンサートツアーの東京公演のみだったので、まだ生の演奏でご覧になって居ない方達に
「是非見たい」と言っていただけるのはすごく嬉しいことです。
DN: 今回のCD「Road to Glory~long journey~」では、「Road to Glory」の他にもう一曲『ドラゴンネスト』をイメージして作ってくださった曲「Daybreak」が
収録されていると聞きました。この曲はどんなイメージで作られたのでしょうか?
KOKIA: 「Daybreak」は日本語に訳すと夜明けという意味になります。一言で「夜明け」と言っても色々な「夜明け」があるけれど、
私はこの言葉に今日一日を自らの力で打ち破る"とい強く前向きな決意のような感じをじるんです。
「Road to Glory」が光だったら、「Daybreak」は影のように、対になる曲になるといいなと思って楽曲の雰囲気や歌詞を考えました。
「Road to Glory」は今から始まるわくわく感だったり、希望や光に向かっていく印象が強くなるように心掛けた曲ですけど、「Daybreak」は、同じく前に進んで行くのでも、
様々な試練にぶつかりながら、それでも前に一生懸命に進んで行こうという、ハングリー精神や、人間の持っている痛みや悲しみ、心の影に潜んでいる叫びの部分を
絞り出すようなイメージで作りました。
DN: 今、『ドラゴンネスト』では物語的にブラックドラゴンや六英雄、国王といった普通なら近づくことのない世界にいつの間にか巻き込まれて来たところなんですが、
徐々に周りで起きている状況や原因が分かってきている状況なんです。
この「Daybreak」は、ちょうどこれからのイメージに合った曲だと思いました。今、どんな想いをこめて作られたのかを聞かせていただきましたが、
これから聞くお客様にはどのように聞いていただきたいですか?
KOKIA: 「Road to Glory」は、これから冒険が始まるというイメージで書いた曲なので、気分を盛り上げて聞いて欲しいなぁと
思います。ゲーム中では流れるのは一部分だけだと思うんですけど、是非CDで全編聴いてほしいと思います。
やっぱり私は、1曲を通して旅はこれから始まるというメッセージを込めているので。ゲーム中で聴くだけでなく、普通に聴いたってとても素敵な曲になっています。
是非、曲を聞いてこれからこれからゲームの世界に想いを馳せてもらっても良いですし、時には、こんなこと言ったらいけないかもしれないですけど、
ゲームから離れてリアルな世界の中で、音楽を聴いて旅に想いを馳せてもらうのもよいかと思います。ゲームと音楽ってたぶん似ている所があって、
日常の中の非日常じゃないですか。みんなそれを楽しんでいるんだと思うんです。音楽も、日常の中の非日常に心を誘ってくれるアイテムだったりすると思っているので、
音楽を聴いたりゲームをしている瞬間だけは、色んなことを忘れられるのがよかったり、またそれを終えて日常に戻った時に、気持ちがリフレッシュされていたり、
何か新しい発見があったりすれば、日常も元気よく過ごせるのかもしれません。
白い翼を着けている人にお礼を言って歩かないといけないですね。(KOKIA)
DN: 「Daybreak」はこのインタビューが掲載された後に聞かれるお客様が多いと思いますので、期待して聞いていただけると思います。そしてこの「Road to Glory」と
「Daybreak」が収録されているCD「Road to Glory~long journey~」が8月18日に発売されるわけですが、特典として『ドラゴンネスト』のアバター「輝白ノ翼」が付きます。
このデザインを見た時の感想を聞かせていただけますか?
KOKIA: 結構ゴージャスですよね。この翼はCDを買った人しか着けられないんですか?
DN: はい。そうです。
KOKIA: それじゃあ、白い翼を着けている人をゲームの中で見かけたら、お礼を言って歩かないといけないですね。
私はいま男の子のキャラクターを選んじゃってるんですけど、この翼を着けるなら女の子の方が良いな。でも私はメインの男の子のキャラ、ウォーリアーが好きなんです。
DN: ブログに書いているのを見させていただきました。実際に『ドラゴンネスト』をプレイしてみた感想を聞かせていただけますか?
KOKIA: 最近のゲームをそんなにやっているわけではないので、今は当たり前なのかもしれないですけど、動きとか、リアルな感じに驚きの連続でした。
一番はリアルタイム感というのが凄いなって思いました。
DN: ひとりで遊ぶだけではなく、パーティを組むとまた違った楽しさが見えてくると思います。最初は皆さん他の人に声を掛けるのに抵抗があったり、
足手まといになったらと考えるんですが、誰もが一度は通る道なので挨拶さえちゃんとできれば、後は親切に教えてくれる人ばかりなので、ぜひ挑戦してみてください!
KOKIA: もうちょっとレベルを上げてから挑戦したいと思います。
DN: 一通り『ドラゴンネスト』に関する曲や特典、ゲームの質問をさせていただきましたが、今回のCD「Road to Glory~long journey~」に「For little tail」という曲が
収録されていますが、この曲はKOKIAさんのファンの皆さんから幻の曲と呼ばれているそうですね。
デビュー前に歌った曲が今回、このCDに収録されることになったのは何故でしょうか?
KOKIA: 「For little tail」は『テイルコンチェルト』というゲームの主題歌で、今から13年前、98年にリリースされたゲームの曲です。
この歌を歌わせてもらった当時、私はまだデビューしていなくて、この歌の収録後、直後にデビューが決定した為、大人の事情色々ありで、
CD化のたくさんの声を頂いたのですが、残念ながらCDにはならなかったようです。
けれど、今回ドラゴンネトのスタッフの方で、『テイルコンチェルト』の当時の現場に居た方がいらっしゃって、13年ぶりの再会を果たしたんです。
13年の間に私をとりまく仕事の環境も色々と変わり、当時実現することができなかった幻の音源をスタッフの方の熱意と、ファンの方達の多くの要望によって、
今回やっと実現できることになりました。今回、CDのタイトルに"long journey"と付けさせていただいたように、『ドラゴンネスト』と『テイルコンチェルト』はゲーム繋がり、
旅繋がり、スタッフ繋がりということで、私にとっては多くの共通点があります。こうした形で「時を越えて」皆さんのお手元に音を届けることができて、とても嬉しいです。
DN: なるほど。色々な偶然が重なったことで、時間を越えて世に出ることになったんですね。CD「Road to Glory~long journey~」では、
当時の「For little tail」と新たにアレンジを加えてレコーディングし直した「For little tail ~once~」が収録されていると聞きました。
「For little tail ~once~」に関しても一言いただけますでしょうか。
KOKIA: もうちょっとレベルを上げてから挑戦したいと思います。
DN: ひとりで遊ぶだけではなく、パーティを組むとまた違った楽しさが見えてくると思います。最初は皆さん他の人に声を掛けるのに抵抗があったり、
足手まといになったらと考えるんですが、誰もが一度は通る道なので挨拶さえちゃんとできれば、後は親切に教えてくれる人ばかりなので、ぜひ挑戦してみてください!
KOKIA: 自分の曲を自分がカバーするって難しいと思うんです。やるからには大成功しなければ意味がないことになるので。
原曲には原曲が持っている強さというのが絶対にあるんです。けれど、新しく録音した「For little tail ~once~」には、13年もの間寝かせただけの雰囲気が出せたように
思います。今のKOKIAが歌って、新しくアレンジされたものの方が絶対に良いよねって言われるものにしようという思いで取り組みました。
この曲、この歌を通して何を伝えたいのか、何を残したいのか(KOKIA)
DN: これまではCD「Road to Glory~long journey~」に収録されている曲に関して聞かせていただいたんですが、KOKIAさんは普段、
どんな風に曲づくりを行っているんですか?
KOKIA: 曲づくりは、オリジナル作品を作る時とその他の作品を作る時と少し違う所があるんですが、全体としては"来る"のを待つという感じです。
音楽が先なのか?言葉が先なのか?とセパレートして聞かれる方も多いんですけど、私にとってそこはあまり別々じゃないんですね。もちろん歌詞から書く時もあるし、
音楽から作る時も、どちらも曲によってします。けれど音楽も言葉も想いを伝えるツールじゃないですか。
だからな一番大事なのは、この曲、この歌を通して「何を伝えたいのか」、「何を残したいのか」という「想い」なんです。
その「想い」のことを私はメッセージって言ってますけど、メッセージ待ちという感じでメッセージが見えるとすぐに曲なのか、歌なのか、できあがるんです。
だから伝えたい想い、メッセージが強くない時、強く見えていない時に、とりあえずとか、安易闇雲になにか書き始めるというのは、出口の見えないどこかをさまようような
作業なのであまりやりたくないと思っています。
DN: 想いを待つ間は何をしているんですか?
KOKIA: そうですね・・・色々なこと。普通に日常をおくっています。でも、あまりにも「その時」が来ないときは、映画を観に行ったりとか、人に会ったりとか、
何か自分の心が動いたり刺激されたりすることをするように心掛けますね。
この停滞している自分の状況にも何か意味があるはず、と思ってなかなか曲ができない時はその時間を楽しむようにしています。
なので、なかなかできない時に、頭で考えて、こんな曲を作ろう!という風に考えて曲を作ることは今はあまりしないようにしています。
特に自分のオリジナル作品に関してはそうなんですけど、タイアップのものに関しては資料を読ませて頂いてから、やっぱりその作品の世界観が大事なので、
オリジナルの作品に比べたら頭を使っているのでしょうね。ベーシックな情報を自分の中に入れた後、それらを音楽でどのように第3者に伝えてゆくのかを、考えます。
無意味に生み出すって凄いかわいそうな気がしていて、生むって残すっていうことなのでその作品ひとつひとつに存在理由みたいなものをあげたいじゃないですか、
その存在理由みたいなものが私にとっては残したいメッセージで、必要としている誰かに届いていくことが実を結んでいくことだと思うんです。
だから私は、こうしよう、ああしようって考えて作るよりも、「この想いを伝えたい」と強く想える、「想い」があるということが、
私の音楽にとってはとても大事なことだと思っているんです。
  • Road to Glory~long journey~
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KOKIA
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ハンゲーム「ドラゴンネスト」アイテム『輝白ノ翼』シリアルコード
〈封入特典2〉
初回特典:CD EXTRA仕様
・ドラゴンネスト体験版
・Dragon NestプロモーションムービーWhite version
・ドラゴンネスト×KOKIA特製壁紙
<収録内容>
1.「Road to Glory~ for Dragon Nest WhiteVersion~」 
2.「Daybreak」 
3.「For little tail」
4.「For little tail ~once~」